こんにちは、臨床工学科 科長の池田です。
9月7日、8日の2日間にわたり、
「第50回 東北腎不全研究会学術集会」が
秋田県の秋田市にぎわい交流館AUで開催
されました。
東北腎不全研究会は、
東北6県と新潟県で構成されており、
各県が持ち回りで学会を開催しています。
今年の大会長は、
秋田大学医学部附属病院 血液浄化療法部
准教授の齋藤満先生ということもあり、
当院の透析センターもお世話になっている
ため、今回の学会に参加させていただきました。
秋田県の第一印象は、意外にも遠いということでした。
村上市が新潟県の最北端に位置しているため、
新潟県内では秋田に近いと思っていましたが、
車で約4時間、いなほを利用しても3時間半という
なかなかの距離を、肩こりでバキバキになりながら
秋田市まで車を運転しました。
会場に到着すると、ちょうど当院の栄養科の
北林科長の講演が始まるところでした。
北林科長はワーキンググループの代表として、
「地域データから考える透析患者の栄養と運動
~東北腎不全研究会
栄養・運動WGから~」
という内容で、統計データを駆使して
東北6県+新潟県と東北以外の6地域の食事管理と
血清リン値の差の解析データを報告しました。
私が印象に残ったセッションは、
「アミロイド症治療がきり拓く透析患者の
健康寿命延伸 ~整形外科の立場から~」です。
透析合併症である透析アミロイドーシスに関して、
整形外科医の立場から、
手術リスクや術後の予後、整形からの本音、
リクセル(β2-MG吸着カラム)を講演されており、
いつも考えている視点とは
異なる角度からの話を聞けて、とても新鮮でした。
また、各職種のワーキンググループが考えた
セッションも多くあり、学術的にも大変勉強に
なる学会でした。
情報交換会では秋田県の名物である
「きりたんぽ」や「ババヘラアイス」などが並び、
美味しい料理を楽しみながら、ご当地タレント(?)
によるマジックショーもあり、先生方と情報交換を
させていただき、充実した時間を過ごしました。
今後もこのような学会参加を通して、
各病院と連携しながら、臨床工学技士としての
知識と技術を高め、患者さんに最良の医療を
提供できるよう努めていきたいと思います。